2月 162011
2011年 2月11日
「地方から日本の政治の閉塞状況を打ち破る時代が来た!」
2009年のある意味、歴史的「政権交代」によって民主党政権が誕生したが、ダッチロールを繰り返す民主党の政権運営によって、多くの国民は、深い失望感に包まれている。また、野党になった自民党も党再生の道筋を示せず、国民の期待を裏切っている残念な状況である。
そんななか、注目すべきトリプル選挙が、この2月に愛知県で繰り拡げられた。
結果は、既存政党の惨敗であり、地域政党の大勝利であった。
おそらく、これから、しばらく、地域政党ブームが続くのであろう。この動きが、単なる一過性のブームとして中央の政界再編等に巻き込まれる形で終わるのか、本当の意味で草の根の地域政党のネットワークとしてこれから、本当に日本の政治を変えていくのか、注目すべきであろう。
既存政党が機能不全に陥っている現在、日本の政治の閉塞状況を打開するめにも、真に地方の時代を切り拓くためにも実りのある運動に育てていく気持ちが大切だと思われる。
しかしながら、地域政党では、現在の制度では、国を動かすことは、できない。国会議員を出していくためには、先ずは5名以上の現職国会議員を集めて政党要件を満たすことが必須条件であると言っても過言ではない。しかし現在の地域政党には、まだ自力で国会議員を出す力がない。また挑戦しようにも地方では自民党や民主党などの既成政党の力が強く、まだ、簡単には動ける状況ではない。さらに新党大地の如く、ブロック政党も考えられるが、衆議院選挙のブロック比例区などで戦うにも政党要件が無いため、ブロック定員数の2割以上の候補者を立てなければならない。
大きく地域政党をネットワーク化し、まとめ上げることのできる有意な人材が出てくるかどうかが、今後の大きなポイントだろう。
*東愛知新聞(2月7日版)より
愛知県知事選に大村氏、圧勝で初当選
任期満了に伴う県知事選が6日投開票され、減税日本推薦で無所属の前衆院議員・大村秀章氏(50)が初当選を果たした。圧勝だった。大村氏は、任期途中で名古屋市長を辞任して同市長選に再選出馬した河村たかし氏とタッグを組んで選挙戦に挑み、大票田・名古屋での河村人気に支えられて4人の対立候補を圧倒した。大村氏は「中京都」の創設や河村氏とともに減税を訴えて、戦いを終始リード。有利な選挙を展開した。終盤には、自民党県連推薦の元内閣府参事官補佐・重徳和彦(40)、また民主党など与党が推薦した元総務省官房審議官・御園慎一郎(57)両氏の追撃を受けたが、政権与党への逆風や自民勢力の分裂などに助けられ、勝利を手にした。投票率は52.52%だった。
(本多亮)
現職の神田真秋知事が4選出馬を辞退したことから、今回の知事選には大村、重徳、御園の3氏とみんなの党の医師・薬師寺道代(46)、共産党推薦の医師・土井敏彦(64)の新人5人が出馬した。
名古屋市長選と同市議会の解散の是非を問う住民投票との「トリプル投票」で行われることが最大の特長となった知事選だった。
大村氏は河村氏との「ムラ・ムラ連合」を、また御園氏は衆院議員を辞任して同市長選に出馬した石田芳弘氏、さらに土井氏は元参院議員の八田ひろ子氏とそれぞれタッグを組んで、市長選と住民投票との「トリプル投票選」に臨んだ。
大村氏は、減税や議員報酬半減を訴える名古屋市長選の河村氏と二人三脚で街頭演説や自転車での街宣活動を展開。河村人気に支えられて名古屋での支持をまとめると同時に地元の西三河地域の支持も固めて圧勝した。
重徳、御園の両氏は陣営の分裂・股裂きに苦しんだ。
重徳氏は自民党県連の推薦を得たものの、大村氏が元々は自民党代議士で県連会長を務めた経緯もあり、自民勢力の股裂き状態の中で戦いに挑むことを余儀なくされた。自民党所属の国会議員らが重徳氏ではなく大村氏支援に愛知入りする場面も多く見られた。
御園氏は民主の支援を受けたものの、名古屋市長選の河村氏が元々は民主出身だったことから民主支持層の分裂にあえいだ。選挙中、岡田克也・民主党幹事長や片山善博・総務相、蓮舫・行政刷新相らの閣僚の支援を得たものの、連合愛知の足並みもそろわず敗退した。
薬師寺氏は昨年夏の参院選に続いてみんなの党の公認候補として出馬したが、昨夏に見られた同党の勢いはなかった。
土井氏は無党派層への支持の広がりがなかった。
知事選 最終得票数
大村 秀章 無・新 1,502,571
重徳 和彦 無・新 546,610
御園慎一郎 無・新 487,896
薬師寺道代 みんな・新 324,222
土井 敏彦 無・新 141,320
有効投票数 3,002,619
(引用終わり)
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