1月 052012
今秋の豊橋市長選については、地方から政治の閉塞状況を変えるだけのインパクトのある政策を候補者となる人たちが打ち出すことを期待したい!
現在、自治体格差が拡がり、地方自治体まで、勝ち組、負け組に色分けされる格差時代を迎え、東三河のリーダー市としての豊橋市の政策ビジョンを、市長を目指す者は掲げる義務があるはずだ。
具体的な総合的なビジョン(マニフェスト)を提示し、東三河、豊橋の未来図をはっきり有権者に示すべきである。
「新しいまちづくりビジョン」を実行した場合の港湾、道路等のインフラ整備、国土法の線引き、企業誘致の可能性、広域医療を視野に入れた市民病院のあり方、固定費の削減、企業誘致,etc等による財政力アップそれにともなう財政力指数の予想できる変化を10年のスパーンで、導き出して示す位の思いっきりが必要ではないか。もちろん、大胆な機構改革を行い、行政改革;公務員改革を推進することも時代の要請だ。
よくシュミレーションされた政策提言なら、東三河をリードしていく豊橋市の福祉、医療、教育サービスの最大限の可能性も見えてくる。
候補者が、そのようなビジョンづくりをすれば、国政に地方自治体として、どのような要望をしていくかも、また、国の地方行政に対する問題点もはっきり、豊橋市民の目にはっきり見えるものにすることができるはずである。
その前に現職である佐原光一市長のマニフェストをしっかり検証するのも我々市民の義務である。
それでは、佐原市長のマニフェストをもう、一度読んでみよう。
3つのCが豊橋を変える!(理念)
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閉塞感の真っ只中にある豊橋の社会、経済を活性化させるため、Cで始まる3つのキーワードを合言葉に、豊橋市政の改革に取り組みます。
1.Change豊橋市政全般に漂う「守り」の前例踏襲主義を排し、企画力、創造力を高め、市民と共に新しい豊橋像を創り上げていくアグレッシブな「攻め」の市政にChange。これまでの市役所をぶっ潰す覚悟で取り組みます。
2.Challenge
豊橋を広く覆う閉塞感をなくし、21世紀の急激な社会や経済の変化に適切に対応するため、減点主義の「事なかれ行政」から「Challenge行政」に大きく舵を切る必要があります。社会のパラダイムが大きく変わろうとする今こそ、Challenge精神が重要です。チャレンジングな取り組みを積極的に進めてまいります。
3.Clean
政策決定の過程では、徹底的に現場を知り、徹底的な議論を行い、施策に求められるミッション(任務、使命)に対する最適な解を求める努力を尽くす必要があります。また、徹底した情報公開を行い、行政のClean化に全力を挙げて取り組みます。
そして自分が変わる
Change、Challenge、Cleanの3つのCの取り組みを続け、最終的には豊橋市そのものが変わること、これが究極の目標であると考えます。
具体的な政策提案
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Ⅰ.豊橋の産業の顔(ほの国ブランド)を作り育てる顔の見えない企業に成長はありません、同様のことが都市にも言えると思います。顔のない都市に未来はないと言えます。
企業が企業間競争の中で切磋琢磨し、企業としての顔=ブランドを育てることが何にもまして重要であるように、厳しい都市間競争の中に生きる都市にも顔=ブランドが必要です。豊橋、そして東三河の顔=ブランドを生み出し、育て上げることが求められています。
ほの国とは:大化以前『穂の国』と呼ばれた地域がありました。愛知県の東部、西は宮路山、北は一宮町宝川、東は豊川の中下流域あたりに広がる国で、豊かな実りのある地域でした。歴史の流れの中で『穂の国』の名は「愛知県東三河圏」として受け継がれています。
1.積極的な投資で経済を活性化
政 策
・ 産業用地のストックを確保し、流通、製造等の産業を誘致
・ 港湾周辺および23号線沿線に用地を整備
・ 東三河内外の企業進出を積極的に誘致
・ 港湾、道路の整備を積極的に推進し、産業活動を支援
・ 23号線バイパスの早期全通を実現(豊橋バイパス「潮見坂~小坂井間」の開通と立体交差化を早期実現)
・ 浜松三ケ日豊橋道路の早期着工を目指す(早期に調査路線から整備路線に)
・ 豊橋市に東名高速道路のインターチェンジを開設(豊橋本線料金所(チェックバリア)跡を活用)
・ 東三河環状道路の整備を促進
・ 右折渋滞箇所に右折レーン設置を促進
・ 23号線バイパスへのアクセス道路整備を推進
・ 港湾利用者の利便性を高め、利用を促進
・ 後背地の産業を支えるコンテナ航路を拡充(トヨタ、スズキ等の部品等の輸送に焦点を絞ったポートセールス)
2.産学官の協働により豊橋独自の産業を創出
・ IT農業、省エネ農業技術の開発
・ 農業地域のIT環境を整備
・ 地元大学、サイエンスコアとの研究連携を推進
・ 資源化センター廃熱利用による省エネ農業の拡大(廃熱輸送システムの実用化試験の実施)
・ 後継者を育てる儲かる農業を推進
・ 農業、食品産業のブランド構築のためのマーケティングを強化
・ 農家の収益力を強化する販売ルートの開拓
・ 東京事務所をアンテナショップとして活用
・ 起業への積極的な支援
・ 若い起業家に対し資金だけでなく、経営を総合的にサポート(若手による若手のための企業支援マイクロ・ファイナンスを創設)
・ 起業のためのチャレンジオフィスを創設
・ 東三河の地域特性を活かした産業活動を強化
・ 大学発の開発技術の商業化支援を強化
・ 東三河中山間地の資源を活かした産業を支援
・ 環境、福祉などの未来課題対応型の産業育成を支援
・ 豊橋技術科学大学卒業生が豊橋により多く残ってもらえる環境を整備
・ 外国人パワーを活用した新たな豊橋ブランドを創生
・ 豊橋発のブラジル語放送、出版を支援(ブラジル語のニュース番組作成や公的文書サポート事業)
・ ブラジル語バイリンガル授業サポーター養成コースの事業化
・ 遊休農地を活用した起業を支援
・ 他業種の農業進出支援
・ ブラジル人の農業支援
・ 情報拠点としての豊橋市東京事務所を平成21年度に復活
・ 東京宿舎を東京事務所に変換
・ 情報収集と情報発信
・ アンテナショップを開業
Ⅱ.豊橋のまち・市民の顔を作る
豊橋のまちの元気さの象徴は駅前にあると思います。かつて、「まちに行く」ということは駅前を中心とする中心市街地に遊びに、楽しみに出かけることを意味しました。駅前はそのまちの顔です。そんなまちの元気な顔を取り返さなければなりません。
また、市民の笑顔もまちを代表する顔です。市民が豊橋というまちでの生活をエンジョイし、もっと住みたいまちだと顔が語ってくれる。そんな街づくりを目指したいと思います。
1.街中に賑やかさを呼び戻す
・ 豊橋駅南地区再開発(総合文化学習センター)を見直す
・ 賑わいの空間である駅南には「ほの国市(いち)(穂の国特産品市場)・ほの国座(創作演劇、寄席など)」を整備
・ 舞台芸術の殿堂「芸術文化ホール」・音楽の殿堂「音楽ホール」は別途適地を選定
・ 豊橋駅前中心市街地モール化作戦を展開
・ 広小路通りのショーウィンドウ化を推進
・ 広小路通り、魚町通りなどにコインパーキングを設置
・ ときわ通りのハード・ソフトを子供向けにし「ココニコどおり」に
・ 緑の駅前大通りの復活(まず市電敷きの緑化を実施)
・ 駅前、「ココニコ」、広小路、花園などに街中コミュータ(ベロタクシー、ウィングレット等)を導入
・ 「物産展」、「100円市」等のデパートやモールの営業手法の導入
・ 豊橋市民文化会館の建替え
・ 芸術文化ホールの代替建設適地として検討
・ APITA・向山フォレスタと一体化した向山活性化
・ 母子保健センター跡の活用(5年目以降)
・ 子供に本物を聞かせ・見せる、親子を対象とした音楽ホールを建設
・ 夜も安心して楽しめるまちなか作り
・ 終電、終バスの延長と深夜バスの運転
2.公共交通体系の抜本的な見直し
・ 市電の利用促進と延伸
・ 赤岩口電停と運動公園前電停周辺を再整備し、パークアンドライドを促進
・ 市電の「ココニコ」延伸と医療センター延伸についての可能性検討調査を実施
・ 市内の鉄道とバス路線網の見直し
・ 鉄道拠点駅を活かした鉄道とバスの連携を推進(二川駅、大清水駅を拠点としたバス路線網)
・ 公共施設へのバスアクセスの充実(ライフポート、体育館へのアクセスバスの拡充)
・ 川北(豊川以北)地区の交通アクセスの改善
・ 飯田線船町駅、下地駅への停車電車の拡充
・ バス料金の値下げと新体系のバス事業の始動
・ 市内バス料金体系の値下げと簡素化
・ 団地内でのデマンドバス方式による運行を試行
・ 特区制度を申請し、自動車学校、企業の通勤バス等を活用することにより、バス路線の無い交通過疎地の路線を復活
・ 交通過疎地における乗り合いタクシー等の活用
3.環境・福祉・教育都市「豊橋」宣言
3-1.環境日本一を目指す:環境都市「豊橋」宣言
・ 公共施設の環境対策を強力に推進
・ 公共施設への太陽光発電の導入
・ 公共施設への緑のカーテン、緑の屋根の推進(グリーンカーテン、グリーンルーフ運動)
・ 公共施設にESCO事業(省エネルギー支援事業)を導入
・ 脱炭素社会を推進し、CO2排出量の20%削減を目指す
・ 三河港に海上風力発電施設を建設
・ 公用車への電気自動車導入と(電動)自転車利用の推進
・ 住宅、事業所への自然エネルギー、新型エネルギー導入を積極支援
・ 先駆的な環境対策事業の先導的導入を支援
・ 市役所内環境税の導入による省エネ対策の推進
・ 産廃処理施設に対する取り組みを充実・強化(公設民営化の検討)
・ 電気自動車のまち「豊橋」を目指し、電気自動車実用化環境を整備(市内に電源プラグを展開等)
・ HV・電機自動車時代に備えた自動車整備体制作り
・ IT・エコ農業の産学連携による事業化を支援
3-2.イキイキ暮らせるまちづくり
・日本一の市民病院「豊橋市民病院」を充実させ、日本一安心・安全な医療の町を作る
・ 東三河広域医療連合の確立とその中核機関である豊橋市民病院の充実、センター化
・ 市民病院、国立医療センターへのアクセスバスの無料化
・ 市内の病診連携を支援し充実させる
・ 医師、看護師の就労環境を改善(若手医師の研究・発表機会の充実、コンビニ受診の適正化)
・ 新型インフルエンザに備えた市民病院病床の整備
・ 旧国立病院跡地に建設される三師会会館と連携し、大規模災害時などの救急指令センター機能の整備
・ 総合的な医療環境の改善
・ 看護師、准看護師の養成支援を充実
・ 高齢者医療・介護体制の充実(在宅医療の支援)
・ 直す医療から罹らない医療へ、予防医療の充実
・ 救急医療体制の充実整備(ドクターヘリの導入)
・ 障害者、高齢者の災害時の避難場所を整備
・ 暮らしやすい住環境作り
・ 新規市営住宅の100%バリアフリー化と既存住宅の改良を推進
・ 公共交通機関のユニバーサルデザイン化を推進
・ 障害者支援事業を充実強化(ワンストップ相談窓口の設置、ファミリーサポートの充実)
・ 子供から大人まで体を動かすスポーツ環境作り
・ 不足気味の体育施設の整備(体育館、グランド、コートの整備)
・ 親子で使える体育施設づくり(体育館、コートの見学スペースの整備)
3-3.スクスク育つまちづくり
・ 子供の教育環境を充実
・ 小学校校舎の木質化を推進(新築校舎を原則木造化)
・ 通学路の危険箇所の改良を推進
・ 二川駅周辺(のんほいパーク、地下資源博物館)を教育の拠点化
・ 子供の遊び環境を充実
・ 校区に一つは子供が安心して遊べる公園を整備
・ 乳児から児童まで、子育てを支援する保育・医療環境を充実
・ 児童保育の支援の拡充(施設、運営の公、民分担のあり方)
・ 乳幼児を対象とした保育園と幼稚園の充実
・ 第三子以降の子育てを積極的に支援
・ 妊婦の定期健診や乳幼児への予防接種に対する支援を拡充
・ 多文化共生を推進
・ 外国語、日本語の補習活動の支援を充実・強化
・ 市役所および関係機関への日系外国人の採用を推進(学校のバイリンガルアシスタントを正規職員化)
・ 本物の芸術、技術、科学を実体験する教育
・ 演劇、音楽鑑賞の学生向け特別料金の創設
・ 美術学生の美術館での模写機会の創設
・ 技科大と協働で小中学生を対象としたスーパーサイエンス講座を開設
・ 豊橋の歴史、文化、人物等の発掘、評価活動を推進(豊橋なんでも探偵団?)
3-4.安全・安心に暮らせるまち
・ 災害に強い安全・安心なまちづくり
・ 伊勢湾台風50周年を契機とする河川と堤防の安全点検を実施
・ 内水洪水を防ぐため、排水機場のポンプ能力を増強
・ 幹線道路沿いのコンビニ、GSなどの事業者と災害等相互情報提供契約を結び、情報ネットを構築
・ 交通事故の少ない安全・安心なまちづくり
・ 車道、歩道と分離された自転車道を積極的に整備推進
・ 幹線道路の整備を進め、住宅地等への抜け道通行を減らす
・ 事業者(コンビニ、GS等)や市民の救命講習を推進し、救命救急への市民協働体制を確立(「市民救命の駅」を設置)
・ 治安の良い安全・安心なまちづくり
・ 分かりにくい駅前交番を移転(ペデストリアンデッキに詰め所を設置)
・ 住宅地の街路灯・保安灯の増設(保安等設置支援の充実)
・ 消防、防災関係者のDNA登録を実施
Ⅲ.豊橋が東三河の顔になる
豊橋は、東三河の人口のおよそ2分の1を有し、地理的にも経済的にもその中核を担う宿命にある町です。また、東三河は、「豊川」という命の川で結ばれた地域であり、そこに暮らす人々は、共に助け合い、励ましあいながら発展をしていく運命にあります。
平成の大合併を契機に、川や道で結ばれた多くの地域が一つのまちになり、地域の連帯を深めると同時に、行政の効率化を強烈に推進してきました。豊橋は、遅れてやってきたランナーですが、「豊川」で結ばれた東三河の顔として、リーダーとして、この地域に根を下ろし、歩んでいくことが必要です。
1.命の川「豊川」で繋がる東三河の持続的な発展を目指した連携
・ 政令都市を目指し、広域合併に向けた具体的な取り組みを開始
・ 東三河広域医療ネットワークを確立
・ 防災の東三河地域連携をさらに推進
・ 広域救急医療の実現のため、ドクターヘリを導入
・ 山から海まで、東三河全域を見通した自然環境保護政策を推進
・ 中山間地の農業、林業を支援(棚田サポーター制度、間伐材を活用した特産品)
・ 豊川流域の清流保護活動を積極的に支援
2. 行財政改革
・ 市長任期の3期12年を条例化(多選禁止条例の策定)
・ 市長退職金の見直し
・ 特別職の退職金を一般職と同様のルールに改正
・ 行政手続の透明化(明確なルール作り)と情報公開
・ 徹底的な議論(徹論)による意思決定ルール
・ 直営実施と外部委託について業務ごとに再評価を実施
・ 業務の無駄を省き、行政サービスの質的向上を図る
・ 市民協働の推進と推進体制の見直し
・ 東京事務所を平成21年度に復活
・ 国、県、企業等との積極的な人事交流を行い職員のスキルアップ
・ 市役所受付穣を廃止しフロア・アテンド方式に改善
如何であろうか。
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