「小沢騒動の裏を読む」

*原田武夫のレポートより

小沢一郎民主党代表の「辞任表明」と「前言撤回」―――オザワが恐れたのは何者か?

~米国による日本メディア監視システムの実態~

小沢一郎民主党代表の「辞任表明」と「前言撤回」

11月4日午後4時30分過ぎ。東京・永田町にある民主党本部で、小沢一郎代表が「辞任表明」をした。いつものように「仏頂面」の小沢代表。そしてまた、いつもように書かれたテキストをまずは読みあげる。まずは、「辞任」に至った経緯を説明。

すると次に、不思議なことがそこで起こった。小沢一郎氏が、それまでとは打って変わって語気を強め、「メディア批判」を展開し始めたのだ。その様子は、その後、大手メディアの報道においてすっかりかき消されてしまっているが、リアルタイムでこの記者会見をご覧になられていた方にとっては、非常に印象深かったのではなかろうか。

「ありもしないことをメディアは連日報道している」

「そこで流されている内容の出所は政府与党。その垂れ流しに終始するメディアは猛省すべき」

「メディアがこの体たらくでは、日本の民主主義が危ない」

そんな痛烈な批判を繰り返し、記者団をにらみつける小沢一郎氏。続く質疑応答では、いつものスタイルながら記者たちの質問をさらりと受け流し、「はい、どうも」と席を立った。

そしてその三日後の11月7日午後。

小沢一郎代表は、党役員たちからの慰留を受け入れ、「続投」を正式表明した。

「三日天下」ならぬ、「三日辞任」。

何とも不可思議な展開となった。

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