現在、米国の株式市場は、モノラインに振り回されている。

(*モノラインとは、金融保証業務だけを行う専門会社。

一般の保険会社は複数の保険を扱いマルチラインといわれる。モノラインは、金融債務のみを対象にした保証事業だけを行うのでモノライン(単一の事業)という。証券の発行主体から保証料を受け、債務不履行時には予定通りに元利払いをする。

個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題が拡大している米金融市場ではモノラインの経営問題が浮上している。)

「モノライン会社大手の格付が引下げられた」と言ってダウ平均が急落したり、「資本調達がうまく行きトリプルAは維持できる」というモノライン会社経営者の言葉が伝えられると相場が急騰するという具合だ。1月30日にFOMCが予想通り0.5%の追加の利下げを実施したが、この効果もモノラインの危機話でかき消された。

現在、米国の実態経済は確実に悪くなっている。

1月の雇用統計で雇用者数は4年5ヶ月ぶりにマイナスになった。2007年10~12月期の実質GDPの成長率はわずか0.6%(年率換算)である。7~9月期が4.9%であり急低落といえる。米国ではマイナス成長(リセッション)に陥るか注目されているが、実質成長率の急落を見ると、既に12月頃にはマイナスになっていた可能性がある。

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<小生の予想通りオバマ大統領に向けて「奥の院」は動いている。 正樹>



2008207

*大沼安夫氏のコラムより



〔NEWS〕 「スーパーチューズデー」オバマ氏が「勝利」 獲得代議員でヒラリーを上回る。 米大統領予備選の山場、「スーパーチューズデー」での「勝者」は、日本のマスコミが伝えるように「ヒラリー」ではなく、実は「オバマ」であったことが、ワシントンの政治専門紙「ポリチコ」の報道で分かった。

「ポリチコ」の報道では、米3大ネットワークのひとつ、「NBC」によれば、「オバマ」派代議員は「840人~849」。これに対して「ヒラリー」派は「829人~838人」にとどまっている。



オバマ陣営のカウントでは、「845人対836人」で、オバマ優勢となっている。



一方、英紙ガーディアンによれば、次回予備選の戦いの場となる7州には、ルイジアナやメリーランドなど黒人有権者の多い地域が含まれ、オバマ氏が勝者となりそうな見通し。

オバマ陣営は個人による小額献金の急激な積み上がりにより、資金面でもヒラリーを圧倒しており、「オバマ大統領」誕生に一歩近づいた形だ。



〔大沼・注〕 スーパーチューズデー後のオバマ候補の「映像」を見て、「あれっ?」と思った。実に落ち着いていて、「余裕と風格」さえ漂わせているのだ。

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