サミット前に北海道の小樽市、苫小牧市、札幌、函館を見てきたが、地方自治体間格差が言われるなかで、どこの自治体も大変厳しい経済状況である。
ところで、全国の警察から大動員を掛けて洞爺湖でサミットが開催された理由は、火山が作った景色がいいからなどということでは、断じてないはずである。
世界経済の流れから推理するとどうなのだろうか。
「洞爺湖サミット」G8、はご存じのように7月7日から9日に、北海道・洞爺湖で開催された。「構造改革」という標語とともに経済の上昇気流から取り残され、かえって「格差社会」が選挙のキーワードになっているとも言われる北海道。そこに突然、世界中から注目が集まるというのだから、地元の発展にとっては願ってもないチャンスが訪れることになった。
そもそもサミット開催地の決定は当たり前だが、政治的に決まる。世界経済に関するあらゆる問題について、首脳同士が話し合う機会をつくるべく第一次オイルショック後に始まったサミットではあるが、最近ではその開催地に多額の公共投資が行われることも一部では注目されている。
ところで、日本で前回サミットが行われたのは沖縄である。その時も多くの施設や道路がサミットのためにできたことは言うまでもない。
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