金融ワンワールド

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7月 022012

「時代が変わったと考えるべきではないのか?!」 

 二十年前だったら、東京大学法学部を卒業して、住友金属に勤め、経済企画庁に出向し、経済白書作成に関わり、その後、野村證券で日本初のM&Aを仕掛けた男が、このような内容の本を出版することは、おそらくあり得なかった。このような知識を一般に公開することはなかったはずだ。その意味で時代が変わったのである。 

そう言った時代の大きな変化に抗うように、地上波のテレビと大新聞では、未だに冷戦パラダイムの枠の中で、いわゆる「閉ざされた言語空間」の中で「舌足らずの子供向け番組?」=「日本人を精神年齢15歳以下にするために制作しているとしか思えない内容の番組?」を半世紀前にGHQに戦後指導されたまま、慣性の法則のようにわが同胞の日本国民に向けて恥ずかしくもなく報道している。

今回紹介する本はその対局にあるものである。

系統立てて、この手の本を読んでいない方には内容についていくのが、少々、大変かもしれない。だが、固定観念でガチガチにされてしまった頭を柔らかくするためにも是非とも読んでいただきたい本である。特に会社を経営している方、資産運用をされている方には、必読の書だと思われる。



巻末に、落合氏が2005年に知ったプラザ合意の真相が書かれている。 

米軍の「HAARP計画」の資金を日本から巻き上げる遠大な計画が、「プラザ合意、前川リポート、バブル経済、バブル崩壊という戦略」だったというのだ。ご存じのようにHAARPは、気象変動を可能にする電磁波兵器とも言われているものである。



それでは、目次から紹介しよう。

 

<目 次> 

序として 教科書とマスメディアが隠していること 

第1部 金融ワンワールドの淵源 

(近代国家を支配する者世界秘密結社を論ず 

ヴェネツィア・コスモポリタン 

日本に渡来したユダヤ=古イスラエル人 

海人王朝から明治の元勲=ヴェネツィアの末裔まで)

第2部 通貨経済の本質(金融皇帝ロスチャイルド

シュメル・コスモポリタンの末裔=本朝の長者・分限)

第3部 通貨経済の終焉(ゼロ金利社会という策謀

金融ワンワールドの変質

この私が目撃した金融ワンワールド)

終わりに 歴史に向き合うことの重要性



 落合氏は、昭和60年頃、ウエスティングハウス・ジャパン副社長の水谷民彦氏、ニューヨーク工科大学の馬野周二氏と三人で「魔孫(マッソン)研究三人会合」を作り、そこでユダヤ人に関する研究をされたようである。著者によると、昭和60年頃までの日本人はユダヤに関する正確な知識をほとんど持っていなかった鎖国状態であったという。しかし一方、日本を離れて海外に住んでいた人たちはユダヤ人に関して詳しい知識を持っていた。

例えばNew York は「Jew York」と言われるほどユダヤ人が多いところだから、そこに住めばいやでもそれについて関心を持たざるを得ない。落合氏は、その「魔孫研究三人会合」で、ユダヤ人に関していろいろな知識を得ていくことになる。



 このことを、日月神示の中矢伸一氏も指摘しているが、日本の新興宗教に大きな影響を与えている大本教の出口王仁三郎師がユダヤ、フリーメンソンに関して興味深いことを語っていることに落合氏も注目する。

王仁三郎はユダヤの神=「ガガアルの神」、フリーメンソン=「石屋の弥陀六爺さん」と比喩的に語っているが、『神霊界』大正8年8月12日で以下のように言っている。



「支那の帝政を覆し露国の君主制を亡ぼし、次いで独逸その他の君主国を破壊したガガアルの悪神の御魂は、米国に渡りて、ウヰルソンの肉体を機関と致して世界を乱らし(中略)手を代え品を変えて日本の神国を奪る陰謀を、大仕掛けに致して居るから(後略)」

 

 つまり、王仁三郎は、清帝国が亡ぼした辛亥革命、ロシアのロマノフ王朝を亡ぼしたロシア革命を始めとしてドイツなどの君主制を亡ぼしたのはユダヤの神の仕業だと指摘しているのだ。

もしそうだとすれば、日露戦争で、明石元二郎がロシアの後方撹乱を狙ってレーニンなどのロシア革命勢力に資金援助したことにより日露戦争に勝ったことは、これもユダヤに操られていたとも言えるのかもしれない。(私が以前、書いたレポート「日本人の独自性」に引用した村松愛蔵氏の本のことを思い出していただきたい。)http://www.yamamotomasaki.com/archives/619



「魔孫研究三人会合」で学んだことに、その後得た情報をまとめたものが、下記のユダヤに関する定義である。

   呼 称
  宗 教
   構  成
シオニスト
(ユダヤ第一種)
ユダヤ教徒
A:スファラディ(セム系)、ミズラヒ(セム系) B:アシュケナージ(トルコ系)
イスラエルに住み、ニューヨークを徘徊するユダヤ教徒。
・スペイン~ポルトガルにかけてのユダヤ人をスファラディと呼ぶ。
・ドイツ~ポーランドにかけてのユダヤ人をアシュケナージと呼ぶ。全世界のユダヤ人の9割がアシュケナージ。人種的にはトルコ系白人種のハザール族。
・アジアに流移して回教圏に住んでいるユダヤ人をミズラヒと呼ぶ。
・オランダ人はスペインから逃げてきたユダヤ。
ワンワールド
(ユダヤ第二種)
看做しユダヤ
ヴェネツィア・コスモポリタン(シュメル系)
宗教ワンワールド ― ヴァチカン
世界王室連合 ― 王侯貴族(金融ワンワールドに利用される)
白人至上主義者 ― WASP(ワスプ)
(軍事ワンワールド― 各国海軍将校・砲兵将校)
ユダヤと自称していないが、ユダヤと呼ばれている。俗にいう「フリーメンソン」のこと。ワンワールド・バンカー(国際銀行家)、コスモポリタン・ジュウとも呼ばれる。日本の皇室も世界王室連合に含まれる。
日本の九鬼水軍、村上水軍はコスモポタンの傍流を引き継いでいると思われる。
金融ワンワールド
(混在)
実質無宗教
ロスチャイルドモルガンロックフェラー
 















日本の皇室も上の表にある世界王室連合に取り込まれ、「金融ワンワールド」に利用されている?

落合氏は、京都皇統から情報を得たようで、以下のように述べている。

「ウィーン会議により成立した欧州王室連合の世界戦略に対する対応策として、孝明天皇が崩御を装い、皇太子睦仁親王と倶に、堀川通り本圀寺内の堀川御所に隠れ、以後はシャーマンとして国家安泰を祈りながら、国際天皇となります。公的な皇室は、南朝血統の大室寅之祐が睦仁親王と交替し、明治天皇として即位します。
こうして、明治維新後の皇室は、表裏二元に分離し、表は東京皇室の明治天皇が大日本天皇として公式に臣民に君臨し、裏では京都皇統が秘かに国際事項に対処します。すなわち、外交面ではワンワールドの海洋勢力に与し、大陸・満洲政策に対処するため、革命党の孫文、清朝皇室の愛新覚羅醇親王、満洲の覇王張作霖の三者を等距離においてロシアの南下に対応しました。また国際金融面では、J.P.モルガンと組んで中国の鉄道金融に参加し、ロスチャイルドに協力して金本位制の創設に尽しました。」 





世界の経済は「金融ワンワールド」が裏で糸を引いており、彼らが儲かるような仕組みが考えられて各国の経済を牛耳っている。その基本的な方法は、戦争の勝ち負けなど国家レベルの情報を操作して株価を底値まで落として買いまくり、その後に株価が上がるような情報を流して大儲けするというものである。

たとえば、

・ギリシャ国債の例でも判るように、国政を担当する政治家・官僚が根本的にウソを吐いているであるから、国家の下働きをしている学校やメデイアがウソを吐くのは当然である。



・債務者に何の関係も有しない金融業者が、誰に頼まれもしないのに、当該債務者の倒産による損失を補償する契約を売り出したのが、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)であり金融工学が生んだバクチ商品である。そもそも保険と   バクチは、同じ本質の異なる表現であり、賭博にはとかくインチキが付き物である



・ヴェネツイア・コスモポリタンが信用創造を制度化して信用通貨制度を発明し、「金融ワンワールド」の萌芽を作った。



1995年から始まった日銀のゼロ金利政策は何処かから強制されて実行したものである。



・商工ローンは、金融バブルに参加しなかった金持ちを連帯保証人にして、そこから金をむしり取るためのシステムである。これは偶然ではなく、日本社会を崩壊させようという計画であった。



FRBThe CITYに低金利を強制したのは「金融ワンワールド」で、これはアメリカとイギリスの住宅バブルを煽り、しかもそれを行き過ぎるまで持続させるためであった。



 とにかく、ここまで、本当のこと?が、素直に書かれている本が現在、出版されている。誰でも読もうと思えば読むことができる。驚きである。

 

<落合 莞爾プロフィール>

1941年、和歌山市生まれ。東京大学法学部卒業後、住友軽金属を経て経済企画庁調査局へ出向、住宅経済と社会資本の分析に従事し、1968年~69年の『経済白書』の作成に携わる。その後、中途入社第1号として野村證券に入社、商法および証券取引法に精通し、日本初のM&Aを実現する。1978年に落合莞爾事務所を設立後は経営・投資コンサルタント、証券・金融評論家として活躍。日本および世界の金融経済の裏のウラを熟知する人物として斯界では著名な存在である。著書に『先物経済がわかれば本当の経済が見える』(かんき出版)『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』(時事通信社)『教科書では学べない超経済学』(太陽企画出版)『平成日本の幕末現象』『平成大暴落の真相』『ドキュメント真贋』(いずれも東興書院)などがあり、本書が15年ぶりの書き下ろし新刊となる。

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