今から30年以上前に宇野正美氏が「ユダヤがわかると世界が見えてくる」と言う本を書き、70万部を超えるベストセラーになったことがあった。また、聖書研究家の山本七平氏がイザヤ・ベンダサンと言うユーモアたっぷりのペンネームで「日本人とユダヤ人」と言う本を出版して、「ユダヤ人の発想」というものを日本人に紹介していたこともある。これらのエッセイは、たしか高校の英語の教科書まで載っていたことがあった。
たしかに「ユダヤがわかると世界が見える」ことは間違いないことである。
世界に最も影響を与えた「聖書」という本をシュメール文明等の神話等から創り出し、共産主義をつくり、アメリカ大陸を発見し、素人には訳のわからない相対性理論(現在の最先端の物理学ではすでに破綻をきたしている理論だが、)をつくり、その結果、原爆を人類にもたらし、中央銀行という超合理的な金儲けのシステムを世界に押しつけ、世界の富を実際に支配する民族?(=他者への憎悪と嫉妬に呪縛されている精神で跳梁するとも言える面をもつ人たち)のことを知らなければ、現在の私たちが住んでいる世界を客観的に見ることができないのは、当たり前のことである。
ところが、この当たり前のことを理解させない力が目に見えない形で働いていることもまた、事実である。彼らが絶大な影響力を行使している宗教、教育、マスコミが一般の人々に大きなスクリーンを何重にもかけているからである。
考えてみれば本当に不思議なことである。彼らが創り上げたシステムが公明正大なものであったなら、そんなことをする必要は全くないからである。
今回は、そのことを理解するための本を厳選して紹介させていただく。
まず、最初に紹介するのは、三島由紀夫を高く評価していた評論家村松 剛氏の「ユダヤ人」(中公新書)という本である。この本を通読すれば、一般に流布されているユダヤ人についての情報を整理することができる。基礎知識をつけていただいた後に読んでいただきたいのが、長谷川三千子氏が書いた「バベルの謎~ヤハウィストの冒険~」という知的ミステリーである。この本は、和辻哲郎文化賞受賞した本である。
この本に登場するヤハウィストというのは、ユダヤ教の神ヤハウェの天地創造の話を書いている「創世記」に始まるモーセ五書(残りは「出エジプト記」、「レビ記」、「民数記」、「申命記」の4つ)を書いたとされる一人の人物についてドイツの聖書研究家ゲルハルト・フォン・ラートが名付けた名前である。上質の推理小説を読むような味わいのある本である。小生も若い頃、「聖書を読まなければ、文学は理解できない。」という言葉を真に受けて岩波文庫で全冊そろえて読もうとしたことがあった。
だが、典型的な日本人である私には、この物語に充満している激しい憎悪と呪詛の言葉になじむことができずに放り出してしまった思い出がある。私にはこの物語に登場するヤハウェ神がとても神というような高貴な存在に思えなかった。エゴイスティックな横暴な権力者にしか見えなかったのである。
この本の一番の肝は以下である。
「「カナーンの地」は、イスラエルの民にとって「故郷」と呼ぶべき類の地ではなかった。そもそも、それは事実の上から言って、彼らの「故郷」ではないのである。それはカナーンの人々が住みつき、根づいていた地なのである。しかも、彼らイスラエルの民がその地を侵略し、そこに定住するようになったのは、それらカナーンの人々が築いた文化にあこがれ、それにあずかろうとしてのことではなかった。さきに見たとおり、イスラエルの民と「カナーンの地」との関係は、徹頭徹尾ヤハウェ神に依っている。
この地は、ヤハウェ神によって示され、命じられ、約束されたことによってのみ、イスラエルの民と結びついているのであり、それ以外の形で結びついてはならないのである。」(本書より)
作者はバベルの塔の物語のちぐはぐさの中から、「さすらうもの、さまようもの」としてのイスラエルの民の宿命を見事に暴き出した。ここには、絶望とそこから生まれるニヒリズムが見え隠れする。
ヤハウェ神に「選ばれた民」(選民思想)である彼らは、非ユダヤ人が創り出したすべてのものを信じていないのでないか。逆説的だが、ここから、彼らの抜群の知力と行動力が生まれている。
ユダヤ人という人々が持つ絶望とニヒリズムについて理解していただいた後に読んでいただきたい本が、ユースタス・マリンズ氏の「真のユダヤ史」(成甲書房)である。
時々、レポートで紹介した苫米地英人氏(苫米地 英人(とまべちひでと、1959年9月7日 – )は、東京都出身の認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・ 離散数理科学・分析哲学)。TPI日本代表。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)の持つ会社が発行している雑誌サイゾー2012年10月号にこんな感じでこの本が紹介されている。
(以下引用)
――世界最大のタブーとして、しばしば挙がる“ユダヤタブー”。その背景にあるのは「世界の経済と金融を動かすのはユダヤマネー」という陰謀論に端を発するが、その真相はいかなるものなのだろうか?
ここまでは、陰謀論の歴史学的検証をひもといてみたが、陰謀論の中でも世界最大のタブーとされているのが、ユダヤ人をめぐる報道と見る向きは少なくない。周知の通り、日本国内において最大のユダヤタブーに触れた事件は95年の「マルコポーロ事件」だろう。この事件において注目すべき点は、ユダヤ人団体であるサイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)の行動が抗議活動だけにとどまらず、文藝春秋が発行する全雑誌への広告出稿のボイコット呼びかけにまで発展したことだ。この事件に深く関わったジャーナリストの木村愛二氏が文藝春秋の関係者に聞いた話では、「広告出稿のボイコットに加えて、執拗な電話攻勢も行われた。また、国内にある某宗教団体からの抗議、その団体が動かした政治家からの圧力など、想像を絶するすさまじさであった」という。
それにしても、ユダヤ人および彼らの団体が、日本のメディアに対してもこれほどまでに力を持てるのはなぜなのか?
まず、ユダヤタブーにおける実行機関となるのがユダヤ人団体だが、これらの多くはアメリカに活動拠点を持っている。その中でも有名な団体は、「マルコポーロ事件」のSWC、アメリカ最大の名誉毀損防止同盟(ADL)などが挙げられる。社会活動家であり、ユダヤ資本に関する著述を数多く手がける安部芳裕氏によると、これらの団体はそれぞれに独自の監視網を持ち、反ユダヤ主義的な報道を素早くキャッチするという。
(引用終わり)
ところで、著者のユースタス・マリンズ氏は、日本人読者に向けて言葉を寄せている。
(以下引用)
<序文 日本の読者の皆さまへ>
本書が日本の皆さまに読まれることは、私の名誉であります。大日本帝国が第二次世界大戦へと巻きこまれていく背後にあった事実を、日本民族は本書ではじめて発見することになるでしょう。
フランクリン・デラノ・ルーズヴェルト政権は、貿易等の経済制裁をもちいた日本に対する一連の挑発行為を通して、むりやり日本に太平洋地域のアメリカ保有財産を攻撃させようと謀りました。ルーズヴェルトが日本軍の暗号を解読ずみであったため、ホワイトハウスには敵対行為がいよいよ勃発するのに先立って日本側の交信をすべて秘密裡に明かされていました。
1941年12月6日夜、サンヘドリン、すなわちユダヤ最高法院のホワイトハウス駐在員バーナード・バルークは、合衆国陸軍参謀総長ジョージ・C・マーシャル将軍およびルーズヴェルト大統領と同席していました。何時間か経つうちに、3人はパニックにおちいりました。暗号解読された通信によって、日本の作戦部隊がパールハーバーに接近中であることが判明しましたが、同時に、攻撃前にアメリカ側に探知されたら攻撃を中止して日本に引き返せとの厳しい命令を、日本側の作戦司令官は受けていたからです。
日本軍は果たして攻撃するであろうか? もし日本軍の暗号電文がホワイトハウスによって解読追跡されていることが知れたら、攻撃は取り止めになり、日本と合衆国を第二次世界大戦へ巻きこむという世界ユダヤの計画は水泡に帰すことになります。しかし日本軍は、監視下に置かれていることに気づくことなく、全力でハワイに向かって近づき、攻撃を開始しました。
ルーズヴェルト、バルーク、マーシャルは、近づきつつある攻撃に関するすべての情報を米国太平洋方面軍指揮官に洩れないよう入念な措置を講じました。
はっきりしていることは、もし彼らがパールルハーバーの艦隊に警告を発していたら、日本は攻撃しなかったということです。沈黙をつづけることにより、ルーズヴェルトは日本のパールハーバー攻撃を奨励したのです。そしてこのことが、大統領自身の国の何千人という若い兵士船員たちが警告も受けず死んでゆく運命を決したのです。まさにレオン・トロツキーが口ぐせにしていたとおり、「卵を2、3個割らなければ、オムレツはつくれない」であったのです。
それからなんとルーズヴェルトは、パールハーバーの司令官だったキンメルとショートとを、攻撃に対する準備ができていなかったという「重過失」の嫌疑で軍法会議にかけたのです。後日、キンメルの息子は、任期切れ寸前のジョージ・ブッシュ大統領に父親の特赦を嘆願しました。ブッシュは、「私には歴史を書き換えることはできかねる」といって、そっけなく断わりました。
戦後、ダダラス・マッカーサー将軍が日本占領連合軍最高司令官となったとき、新たな経済の絶対支配者としてウィリアム・ドレイパー将軍を帯同しました。ドレイパーはウォール街の銀行ディロン・リード社の共同経営者であり、同社は1924年に1億2000万ドルの債券を発行することによりドイツを再軍備へと踏みださせ、第2次世界大戦への道を避けられないものとしました。
ドレイパーの会社ディロン・リードを率いていたのはクラレンス・ラポウスキーでしたが、彼は自分の名前をディロンと改名したのです。ディロンはテキサスのユダヤ入で、その息子C・ダグラス・ディロンはケネディ大統領の財務長官となりました。C・ダグラス・ディロンの娘は結婚してヨーロッパの貴族となっています。第2次世界大戦後、ドレイパー将軍の指揮のもとで日本経済は、ドレイパーのほんとうの主人ロスチャイルド家が策定した路線に沿って再編されました。
当時、イギリスのジャーナリストのコンプトン・ペイカナムは「ニューズ・ウィーク」誌の通信員をしていました。ペイカナムはまた天皇ヒロヒトの親友の一人でもありました。私はペイカナムを訪ねたことがあります。彼が私に語ってくれたのは、天皇はユダヤ陰謀家たちの悪辣さを絶対に理解できない、なぜなら天皇は即位以来まったく信義というものをもたない人間と接触したことが一度もないからだ、ということでした。
日本民族は、ユダヤ人のもつ血への欲望のゆえに、第2次世界大戦中、信じがたいほどの残虐非道すなわち東京大規模爆撃、広島・長崎への原爆攻撃などを耐え忍びました。これら大量殺人は軍事的にはなんらの影響をともなわず、ただただ、あらゆる歴史においてもっともおぞましい大量虐殺にすぎなかったのです。日本がユダヤによって原子爆弾の標的として選ばれたのは、原子爆弾のユダヤ人開発者らがユダヤの地獄爆弾を非白人系の民族にテストしてみたかったからにほかなりません。
ハリー・トルーマン大統領は原爆の使用については疑念を抱いていたのですが、サンヘドリンのもっとも邪悪な使用人の一人ジェームス・ブライアント・コーナントが原爆の使用を熱心に説き、とうとう説得させられてしまいました。コーナントはハーバード大学総長になった化学者ですが、ウィンストン・チャーチルに依託されて、ドイツに対して使用するための炭疸(たんそ)爆弾を開発しました。
この爆弾は、ドイツに生存するすべての生物を殺戮し、長期間にわたってそこには誰も住むことができないようにするはずでした。しかしコーナントが開発したときには、すでにドイツに使用する時期を失していました。彼は炭疸爆弾を日本に使用するよう求めたのですが、ユダヤ陰謀家たちは日本民族に対して彼らの地獄爆弾をテストすることを決めたのです。
私は公式の法廷記録のなかで、ジェームス・ブライアント・コーナントこそが「第2次世界大戦の最大の戦争犯罪人」であると繰り返し述べてきました。彼はのちに敗戦国ドイツの高等弁務官となり、1955年にドイツ語に翻訳された連邦準備制度の歴史に関する私の著作の焚書を命じました。彼の補佐官はベンジャミン・ブッテンワイザーで、西半球におけるロスチャイルド権益の秘密アメリカ代理人であるニューヨークのクーン-ロエブ商会の共同経営者でした。ブッテンワイザーの妻、レーマン銀行一族のヘレン・レーマンは、アルジャー・ヒスの名高いスパイ事件の裁判で弁護人でした。ブッテンワイザーは、アルジャー・ヒスが刑務所に収監されていた期間、ヒスの息子のトニーを100万ドル相当のマンハッタンの邸宅で養育しました。
この情報をお伝えすることによって日本の皆さまが、ユダヤが日本民族に対して負わせてきた極悪陰険な国際的勢力についてのよりよき理解を得る一助にされることを私は心から希望します。
1994年11月25日
ユースタス・マリンズ
(引用終わり)
<ユースタス・マリンズ Eustace Mullins>
1923~2010年。メイ・フラワー号で米国に渡った初期移民以来の名家に生まれ、ワシントン・リー大学、ニューヨーク大学、ノースダコタ大学、現代美術研究所などで学ぶ。1942年に准尉として入隊、空軍に配属され、第二次世界大戦に3年2ヶ月従軍した。終戦後の1949年、反戦を訴えて国家反逆罪で収監されていた米国の著名詩人エズラ・パウンド(20世紀の詩に決定的な影響を与えながら、つねに騒然と論議を呼び起こしてきたアメリカン・モダニズムの巨星)に私淑、人生の大きな転換点を迎える。調査専門職員として連邦議会図書館に勤務、「赤狩り」で有名なジョセフ・マッカーシー上院議員の共産党資金源究明の調査に協力する。職員免官後は執筆・講演活動に専念、ユダヤ国際勢力に蹂躙された世界の秘密を追究する数々の著作を発表した。享年86。
以前にも、紹介した「自由民権 村松愛蔵とその予告」柴田良保著という本も書かれていたことと同趣旨のことをユースタス・マリンズ氏も書いている。
「日本という国家は、今日の世界において人種的にまとまりのある数少ない共同体の一つであり続けているために、カナン族(ユダヤ人と称する)の世界権力はこの国(日本)を次なる絶滅候補に選んでいる。」とのことである。
村松愛蔵の本にも以下のように書かれていた。
「日本人が自発的に日本人でなくなる道をとるなら、それは日本民族の集団自殺であるが、それでも良い。だが、もしも日本人がその歴史的民族的伝統を復活させるようなことが、あれば我々キリスト教、ユダヤ財閥、フリーメーソン連合はただちに日本を包囲して今度こそ、日本民族を一人残らず、皆殺しにする作戦を発動するであろう。」
参考:http://www.yamamotomasaki.com/archives/619
あまりにも興味深い符合である。
この本でどんなことが指摘されているのかを少しだけ紹介しよう。(以下)
・『聖書』のなかでは、ヘブライ人を意味する「Habiru」という語が登場するときは、すべて強盗、もしくは人殺しを指して使われる。
・彼らははじめユーフラテス河の下流域に登場し、それから北方に転じてメソポタミアに移動した。そして当時のこの地域のあらゆる民族集団が利用した道すじ、つまりシリアを経てカナンとその向こうの荒野へという道を辿った。飢饉に追い立てられると、エジプトにさえ侵入した。ユダヤ人と遭遇した国々は、彼らを『河の向こう岸からやてきた者』は「’Ibrim」であった。これがつまり英語ではヘブライ人Hebrewsとなる。彼らのなかにはカナン地域内にとどまる者もいた。また、東方の軍事大路に沿って、その近隣の砂漠や荒野に落ち着く者もあった。そこで彼らは放浪生活を送った。一方、少数の一派が飢餓に追い立てられて最終的にエジプトへと無事たどり着いた。エジプトでは彼らをファラオが庇護した。
・こうしたエジプトへの移民集団を、この国に溶け込ませる、つまりそこに先に移住してきていた他のセム系支族のなかに吸収すべく、あらゆる手段が講じられた。・・・それにも関わらず、溶け込みは起こらなかった。
・エジプト王国は苦悩していた。社会組織がすでにガタガタだった。暴動が国中に広がった。侵入者どもは、何の防衛もしない民衆を餌食として襲いかかった。富める者はすべてを強奪されて寝る住まいもなく、貧しい者がそれを手に入れた。ここに描かれているのは、単なる地域的に限定された災難ではなく、大規模かつ国民全体を巻き込んだ災難であった。しかるにファラオは奇妙にも何の手も打たなかった。
・東方からやってきた素性の卑しい民が、図々しくもエジプトを侵略し、主力部隊によって易々と、一度の戦闘すらなくこの国を制圧した。
・かつてもっとも強力な王国であると知られたエジプトで、それは起こった。それはバビロンでも起きたことだった。ユダヤ人が征服者(ヒクソス)のために道を開いたということなのだ。エジプトの征服者はヒクソス族、すなわち羊飼いの王たちで、ヒクソス族は戦闘を一度も交えずにエジプトを打ち破り、1世紀以上にわたって民衆の上に専制を布いたのである。
・ヒクソス族がエジプトから追放されたあとでは、エジプト人は背信行為の懲罰としてユダヤ人を重労働に従事させる終身奴隷にした。
・終身奴隷に耐えるかわりに、ユダヤ人はパレスチナに帰り放浪の盗賊生活を再開することを許してほしいとファラオに懇願した。しかし、怒り狂った民衆は、ユダヤ人への懲罰は途中でやめるべきではないと要求し、ファラオもこれに同意せざるをえなかった。するとユダヤ人はあらゆる姦計を用いて自由を得ようとした。毒薬を用いて飲み水を汚染し、悪疫をエジプト人のあいだに引き起こしたのだ。そして、ついにエジプトから出発することを許されたのである。(引用終わり)
このように通説とは全く違うことが書かれている。
訳者の天童氏が巻末の解説で興味深い指摘をしている。(以下引用)
ユダヤ人寄生の終焉と日本人の使命
マリンズは「ユダヤ人の第一の関心は、自分自身の安全なのである。あくまでユダヤ人は宿主に取り憑くだけ。そしてすべては、宿主の未来を含めて、彼らのために犠牲にされるのだ。」と極言しているが、ユダヤ人に寄生された米国の終焉も近いはずだ。1912年にジキル島で謀議され連邦準備制度も100年の歳月を経てその役目を終えた。端的には連邦準備銀行が大きな負債を抱えるという前代未聞の事態に、使い捨ての宣告を見て取ることができよう。米国は寄生され吸い尽くされて終わる。共産支那もユダヤ人に寄生されて久しく、吸い尽くされて後にいずれ九つぐらいに分割される運命にあると思われる。
そうなると、ユダヤ人にとってももはや世界のどこにも寄生すべき対象がないということになる。これまた前代未聞の事態が訪れるのだ。ギリシャ国債をめぐるゴールマン・サックスとシティグループの相克のように、すでにユダヤ内部での共食いが始まっているとの説もある。
収穫対象たる植民地フロンティアを失い、寄生対象を無くしたユダヤ人の運命や如何にと考えるとき、これからは、否でも応でも「共生」するしか道はないと思われる。善か悪か、白か黒かの二者択一、殲滅の思想ではなく、白でもあり、黒でもあるという日本的な曖昧さのなかにこそ、人類全体の共に進むべき方向があるのではないだろうか。
(引用終わり)
ただ、マリンズ氏が熱心なキリスト教徒とは言え、この本のなかで、イエスを金髪の白人としていることには、無理があるのではないか。スファラディ系(アジア系)ユダヤ人だったイエスが白人であるはずはない。残念なのは、これほど細かく論証した本にもかかわらず、ユダヤ人の定義をしていないことである。どちらにしろ、一神教の世界観は、ユニティーの世紀、21世紀にはふさわしくないものである。
さらに理解を深めるための一冊は、中国人が中国の通貨戦略を啓蒙するために書いた近代から現代までの金融・通貨史である「ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ」宋鴻兵著である。とにかく、国際銀行家という人たちの考え方がよくわかる本である。以前、「通貨戦争」という本をレポートで紹介させていただいたことがあるので、ご記憶の方もあるかもしれない。参考:http://www.yamamotomasaki.com/archives/930
著者の宋鴻兵(ソンホンビン)氏は中国四川に生まれワシントンの大学で情報工学を学び、2002年からはファニーメイとフレディマックで上級顧問を務めたエコノミスト。現在は環球財経研究所院長。
ロスチャイルド財閥を筆頭とした国際銀行家たちの「金融による世界支配」の現実が、じっくりと描かれていて非常に勉強になる。世界の仕組みの背景と、これから起こる出来事の「本当の意味」のヒントを与えてくれる良書ではないかと思われる。
<主な内容>
○各国の「中央銀行」は、政府機関ではなく私有銀行である
・米国FRB、イングランド銀行、ドイツ連邦銀行、スイス国立銀行、イタリア銀行、日本銀行などは政府機関ではなく、本当の所有者は民間の銀行家であり政府の干渉を拒絶している
・フランス銀行は政府の傀儡とみなされ、この「エリートクラブ」からは排除されている
・中央銀行が民間所有でないのは北朝鮮、リビア、キューバ、イランなど数カ国しかない
・米国では政府は通貨を発行できず、債券を発行しFRBに通貨を発行して貰う
・日銀は、日銀法で資本金の55%を政府が保有するが、政府に議決権はない
○中央銀行の目的は通貨の発行権を独占する事
・「通貨」は商品のひとつであるが、全ての人が必要とする商品である
・商品の独占権を持つものは巨万の冨を得る
・通貨発行権を得れば、納税者から永遠に利子収入を得ることが出来る
・アメリカの歴史は、通貨の発行権をめぐる大統領と銀行家達の暗闘の歴史であり、その過程で7人の大統領が暗殺され、数知れぬ議員が命を落としている
○戦争もインフレも銀行家達がおこす
・戦争時には、平時では考えられぬ速度と規模で物資の消耗が行われる~米英戦争も第一次、第二次世界大戦も国際銀行家達の利益のために引き起こされた
・金融政策をコントロールし、インフレを作り出すことによって、人々の財産を通常の何分の一かの価格で収奪できる。(これは「羊毛狩り」と呼ばれる)
・通貨の流通量を増やす→お金の価値が下がり、モノの値段が上がる(インフレ)→パン一個が10万円になる→国民の貯金はあっという間になくなる→通貨の供給量を突然減らす→物価は暴落し、銀行家達はタダ同然の値段で土地や不動産を買い占める
・冷戦後、米国の専門家達によって「恒久平和が訪れた後の世界」が研究された結果、社会秩序を保ち国民が政府の指導を受け入れる為には何らかの外敵に対する「戦争システム」が必要との結論が出た。この戦争の最初の候補は「貧困」、次は「宇宙人の侵略」で、最終的に「環境破壊」が採用された
○通貨の無制限な発行を可能にする為、金本位制度を廃止した
・通貨が金と連動していた時代の各国インフレ率は100年間でほぼ0%であった
・しかし、通貨が金との兌換に縛られておれば無制限な発行はできない
・銀行家達はこの鎖を断ち切るため御用学者を動員した
・ケインズもグリーンスパンも、かつては金本位制の擁護者であったが転身した
・1971年に通貨が金の束縛を脱し(ニクソンショック=ドルと金との兌換停止)、銀行家達は思うさま信用を拡大できる条件を手に入れた
・金本位制の復活を試みたレーガンは「精神異常者」に銃撃された
・政府の債権を基に発行される通貨は基本的に「債務」であり、「債務通貨」が増えれば増えるほど銀行家達の懐に入る利子収入は増える
・政府債務を肩代わりさせられるのは納税者である国民である
○インフレの発生源「部分準備金制度」
・預金者は、銀行に預けたお金をすぐに全額引き出すことはない
・統計的には預かったお金の10倍を貸し付けても問題ない=貸し出すお金の10分の1を実際に保有しておればよい(部分準備金制度)
・つまり銀行は、100万円の預金から900万円の貸付を作る事ができ、無から莫大な財産を得る
・これは通貨を発行しているのと同じ事である
・人民元は中国政府が発行しているが、中国に進出した外国銀行が「部分準備金制度」を利用して貸出しを始めれば、政府からは見えない通貨が流通し始める
○銀行家達の最終目標は世界政府と統一通貨?
・彼らの目的は、少数のエリートで世界中の政府を支配し、統一通貨発行システムを牛耳り全ての人間から「世界税」を徴収する事
・この「宣戦布告のない戦争」は既に開始されている
・どんな大企業も、資金が引き上げれば立ち行かない。金融(資本の流れ)は経済発展の戦略空軍であり、これの援護なしでは悲惨な白兵戦や同士討ちの危険がある
それでは、興味深い言葉を本書から直接紹介しよう。
「私は、イギリスがどんな傀儡を諸国の王位に就けようと、あるいは太陽の沈まぬ帝国を治めさせようと、一切気にしない。大英帝国を支配するのは、通貨供給を支配する私だ。」
~ネイサン・ロスチャイルドがワーテルローの戦い(1815年)の後に巨万の富を得て言った言葉~
「そのもの自体の価値に由来する金貨と異なり、法律によって強制運用力をもたせている紙幣などの、「信用貨幣」や、小切手といった金融システムを理解できる人間は少ない。そして数少ない人間のなかには二つの人種がいる。システムからもたらされる利益に興味を持つ人間と、そのシステムの施しに頼る人間、つまり政治家だ。どちらにしても彼らは我々のすることに反対などできない。しかも残された数多くの人間は、このシステムから資本が生まれることを理解できる頭脳を持ち合わせておらず、吸い取られても文句を言うこともなく、また、このシステムが彼らに不利益を与えていることを疑おうともしない。」~1863年 ロスチャイルド兄弟~
「政府が銀行家のお金を頼りにするようになれば、政治は政府の指導ではなく、銀行家に委ねられることになってしまう。お金を出す手は、受け取る手より、いつも高いところにあるからだ。お金に祖国などない。金融家は愛国心や高尚な振る舞いなどまったく、関心がなく、彼らの唯一の目的は金儲けなのだ。」~1815年 ナポレオン~
「私には二つの敵がいる。前面は南軍と背後の金融機関だ。前者に比べると後者は最大限の脅威である。私には私を震え上がらせるような危機が忍び寄ってくるのが見える。私は私の国のことが心配でならない。マネーが国民を統治し、マネーが国民を傷つけ、最終的には少数の人間に富が集中するのだろうか。我々の共和国は破壊されるのか。どんな時より、戦争の時よりも、今、私は国家の行末をとても心配している。」~第16代大統領 リンカーン~
「リンカーンは議会から権限を与えられ、国民に国債を発行することで資金を集めた。これにより、アメリカ国家および政府は、海外金融家の罠から脱出することができた。しかし、国際金融家の支配からアメリカが逃れたことを国際金融家が悟ったとき、リンカーンの死期は迫っていた。」~鉄血宰相ビスマルク~
「立派な産業国家は、その国自体のしっかりとした信用制度で管理しているものだ。しかるにわが国の信用制度は一部に集められている。つまり、わが国の発展と我々のすべての経済活動は、完全に少数の人間に集中的に握られているのである。我々は世界中で最悪の支配を受け、もっとも徹底的に、そして完全に管理されるようになった。今の政府は自由に意見も述べられず、もはや、大勢の国民に選ばれ、確信をもって迎えられている政府ではなくなり、ごく少数に支配され、強要する政府に成り下がった。わが国の工業、商業を営んでいる幾多の人々は何かにおびえている。その目に見えない権力は組織的に、静かに、いたるところに蔓延し、互いに密接に繋がっている。徹底的にそしてすべてに広がるその権力を誰も避難することができない。」~第28代大統領ウッドロー・ウイルソン
「「連邦準備法」は地上最高の信用を与えられた。大統領が決定に署名した途端、目に見えていなかった金銭権力が合法的なものになった。国民は短期間では、それを見抜けないだろうが、数年後にはすべてが見えてくるはずである。そのときに、国民が金銭権力から自らを解放するために、もう一度「独立宣言」を宣告する必要がある。金銭と権力は最終的には議会を支配することができる。我々上下両院の議員が議会を欺かない限り、ウォール街は我々を欺くことができない。国民のために議会があるのであれば、国民は安定した生活を営むことができる。議会の最大の罪は、「連邦準備法」を成立させたことであり、この法案は、この時代における最大の「立法犯罪」である。共和党と民主党の指導者とそして秘密会議は、ふたたび、国民が自らの政府から利益を享受する機会を奪ったのだ。」~1913年 リンドバーグ議員の下院演説~(大西洋横断飛行を成功させたリンダバーグ2世の父)
「我々の共和国の真なる脅威は、目に見えない政府である。巨大なタコのように、その伸びた腕と数え切れないほどの吸盤で、我々の都市や州や国にぴったりと吸い付き、締め付けている。このタコとは、ロックフェラーとスタンダードオイル・グループと国際金融家と呼ばれる、強大なエネルギーを持つ少数の金融王者のことである。彼らは、自分たちの私利私欲のために合衆国政府を持っている。貨幣供給をコントロールできれば、政府をコントロールできる。そうすれば、国民とその国の資源を搾取することなど容易なこととなる。この国が誕生した当初から、彼ら金融財閥は、わが国の指導者を手のひらにのせて弄び、連邦準備銀行の通貨発行を利用してわが国から執拗に「富」を収奪する。」~1927年 ニューヨーク市長 ジョン・ハイライン~
「1933年11月24日付の「ニューヨークタイムズ」紙がシドニー・ウオーバーグ(Sidney Warburg)の書いた小冊子「ユダヤ財閥がヒトラーを育てた」のことを取り上げた。この小冊子は1933年にオランダで出版されたが、数日後にすべての本棚から消えてしまった。幸い資料が残っていたため、英語に翻訳され、大英博物館にも展示された。だが、後に一般への公開は禁止され、見ることができるのは限られた人間だけとなった。著者のシドニー・ウオーバーグはアメリカ最大の銀行財閥の一つ、ウオーバーグ家の一人だったが、ウオーバーグ家は小冊子の内容を完全に否定した」~本書 184ページ
「ここに一つの深謀遠慮がある。それは、世界をあまねく覆う金融システムを作り、あらゆる国の政治制度や世界経済を支配する謀略だ。このシステムの推進者は、封建制度を模し、頻繁に会合をもち、密約を交わし、協調して支配体制の確立を謀ってきた。
その中心は、スイスのバーゼルにある国際決済銀行だ。この一個の民間銀行を支配しているのは、これも民間銀行である各国の中央銀行。そして、この各国の中央銀行は、財政への融資や為替操作によって、それぞれの国の経済活動に影響を与え、政治家に見返りを与えることで、その国の政府を支配してきた。」=第42代大統領クリントンの恩師、キャロル・ギグリー教授の言葉(1969年「悲劇と希望」より)
「かつてはアメリカの敵国であった日本ほど、ロナルド・レーガン時代の財政赤字と巨額の財政支出を支持した国はない。ドイツでさえ、ワシントンの要求を無条件に受け入れたことはなかった。日本人からすれば、東京は忠誠を尽くし、セッセとアメリカの国債や不動産やその他諸々の資産を購入したにもかかわらず、挙げ句の果てに、世界の歴史上もっとも破壊的な金融災難を与えられたようなものである。」~本書 288ページ ウイリアム・エンダール)「戦争の世紀」ウイリアム・エンダール A Century of War Anglo-American Politics and the New World Order
「1974年7月13日付のイギリス「エコノミスト」誌に、イギリス産業革命時代の物価統計が掲載され、人々を驚かせた。この統計によると、1664年から、1914年の250年の間、金本位制の下で、英国の物価は安定し、穏やかな下落傾向さえ示していた。今では世界中でこれほど長期間、物価を安定させられた国はどこにもないだろう。ポンドは驚異的に安定した購買力を保っていた。」~本書 359ページより~
*参考 http://www.yamamotomasaki.com/archives/1256
このように西洋の歴史:世界史はある意味、金銭闘争の歴史であり、その金融政策を知らなければ、その歴史はわからないのである。そして、そのことは、ユダヤ人=他者への憎悪と嫉妬に呪縛されている精神で跳梁するとも言える面をもつ人たちの真実を知ることに繋がっていく。
ところで、最近話題になっている「日月神示」では、日本人には「弥勒の世」を作るための大変な使命があると言っている。それぞれが身魂磨きを行ない、清廉された心の良き気の波動で悪を善の中に闇を光の中に抱き参らせるように言っている。もしかすると、ユダヤ人と称する人たちを抱き参らせる日本人の出現を世界が待っているのかもしれない。