恒例のフォーブス誌の世界での影響力ある人物のランキングが発表された。三年連続でロシアのプーチン大統領が一位である。わが国の安倍首相は、ランキングが上昇したとは言え、41位に低迷している。ちなみに大トヨタの豊田章男社長が28位である。
考えてみれば、世界最大の債権国であり、最後の貸し手とも、世界のATMとも言われるわが国の首相の影響力がこれ程、低い評価であることは、おかしな話である。
資本主義社会においては、通常ならば、大口の出資者の意向が一番大きな力を持つはずである。ところが、現実はそうはなっていない。以前も何回か、指摘させていただいたが、日本という国は国際政治・経済の舞台で実際には、主権を持っていない。1945年の敗戦後、私たちの国、日本はその主権すべてを米国のジャパンハンドラーの手に委ねてきたのである。言葉を変えていうなら、奪われてきたのである。
そう考えると自民党が2012年の総選挙でTPP反対を公約に選挙戦を戦っていたにもかかわらず、現在はTPPに積極的になっていることも、安倍首相自ら、トルコやベトナムに原発を売り込んでいることも、安倍首相が今秋、中東を訪問してイスラエルの意向通りの円借款を約束してきたことも、また、現在話題になっている「マイナンバー制度」のシステムをNATO諸国のなかで一番タカ派のエストニアから導入することになったことも、日本の原発54基すべてをイスラエルのマグナBSP社が管理しているのも、まだまだ、例を上げればきりがないがすべては日本人自身が自ら決めたことではなく、米国のジャパンハンドラーの意向に従ったものだということが見えてくる。
つまり、このランキングの意味するところは、世界のエリートは1945年以降、日本という国には国際政治上の主権がないと言うことを熟知しているということである。
そして、このことを知らないのは、いや、知らされていないのは、私たち日本人だけなのである。だから、多くの日本人は米国の特別行政自冶区に過ぎないこの国を勝手に立派な独立国だと勘違いしていろいろな妄想に耽ることができるのであろう。
少々、前置きが長くなったが、今回はロシアのプーチン大統領の話である。彼が現在、どういう歴史的役割を果たしているのかを考えることで、明日の日本のあるべき姿が見えてくる。
一言で言うなら、現在、プーチンは、ロシアの国益を守るために、2001年の911以降、テロ国家を勝手に自由気ままに特定することによって、世界情勢をいいようにコントロールしてきたネオコン(戦争屋)≒シオニストの勢力と戦っている。小生の知る限り、このことを日本人で一番早く、一般に向けて発信したのは経済アナリストの藤原直哉氏であった。彼は2015年3月に公共放送であるNHK第一ラジオでこのことを発言し、その後すぐに米国のジャンハンドラーによって番組を降板させられている。以下のアドレスで現在でも、彼の911以降の国際情勢と現在のロシアの動きの解説を聞くことができるので、時間のある方は聞いていただきたい。
http://fujiwaranaoya.main.jp/150401cd.mp3
ところで、一年前のレポートで下記のように書いたが、現在では米国のウオールストリート紙の編集者までこの事実を公言するようになっている。
アルカイーダや今回の「イスラム国」は、グローバル・マクロを動かし、世界史を廻し、非公然活動(covert action)(=戦争を創り出す)をするために欧米のエリートが創った組織(=仕掛け)である。具体的には、今回の「イスラム国」は、イスラエルのモサド(イスラエル諜報特務庁)と米国のCIA(:Central Intelligence Agency)、英国のMI6(イギリスの情報機関。国外での情報活動をおもな任務とする。冷戦終焉の状況下で,開かれた政府を目指すイギリスのメージャー首相は,1993年5月,MI6の実在を初めて公式に認めた。)が「戦争経済」への布石としてつくった組織である。このことは、欧米のエリートの間では常識のようである。
最近では元総理鳩山由紀夫氏まで、「ISISはCIAによって作られ、部分的にはワシントンからのサポートを得ている」という、WSJ編集者の談話を紹介し、黒幕は米国であるという可能性を明言している。最近、小生の知人から聞いた話では、日銀出身の若手参議院議員もイスラム国ついて、同様の話を地元の支援者にしていたようである。プーチンの世界情報戦略によって、たった一年で、世界の情報認識は様変わりしたのである。
だからプーチンは、昨年の秋から下記のような発信を始めているわけだ。以下。
プーチン「テロリスト達のスポンサーを引き受け、世界を混乱に貶めているのはアメリカです。」リア・ノーボスチ(2014 10/24)
米国は、世界を結束へ働きかけるどころか、世界の国々でテロリスト達への資金を渡し、テロリズム拡散させ、世界を対立させている、とロシア大統領ウラジミール・プーチンは発言しました。
「昔(アフガン戦争)も同様のことが行われましたが、シリアにおいても米国とその同盟国は、異なる国々から金目当ての傭兵を集める為に、直接資金と兵器の提供を始めました。」とプーチンは、ソチで開催された11回目のバルダイ国際討論会の席上で発言した。
ロシア大統領は、現在イラクとシリアで活動している(元々単なる金目当ての)傭兵の集まりであった「イスラム国(IS)」が、事実上の軍隊組織に変わったのは、上に述べたような米国とその同盟国によって支援されてきたことが、その原因であると強調した。
「彼らイスラム国は軍事的に非常に組織的に洗練された形で活動しています。彼らは事実上のプロ集団です。」とプーチンは述べた。そしてイラクではISIL、シリアではISISとして報道され知られているイスラム国がそのように勢力を伸ばしてしまった背景には、イスラム国殲滅の為にこの度結成されたアメリカ主導の(サウジ、カタールなどからなる)反IS連合国が自ら地域勢力を分断しようとしていることにある、と付け加えた。
プーチンによると、分断線を引いて、仮想敵国を作って、それにやっつける連合国を形成し、その指導者となろうとするのがアメリカの試みであり、それは冷戦時代に行われた手法そのものである。
ロシア大統領は、そのような一方的な覇権主義はテロとの戦いにおいて役には立たないどころか、リビアで行われたように平和な国に混乱をもたらすだけである。リビアは欧米により崩壊の瀬戸際まで破壊され、テロリスト養成の地と化してしまった、と強調した。エジプトの現在の指導者の決意と英知が、混乱の広がりと過激主義者達に対する唯一の防波堤となっている、とプーチンは述べた。
ロシア大統領によると、アメリカは民主主義を広めると宣伝していたが、実はやっていることはイスラム過激派への支援であった。プーチンは、この間、テロリスト達の資金源は拡大してきたと説明した。「テロリストへの資金源については、アフガニスタンへ軍が派遣されている時期に何十倍にも増加した生産量の麻薬の密売から得られる利益だけでなく、現在は原油の販売による利益にまで広がっている。」とプーチンは述べた。
原油の生産はテロリスト達の支配地域で行われている。彼らはそれを破格の安値で売っている。そして、それを買い取り、転売している者がいる。そうすることによって、いつの日か自らの国を破滅に導くかもしれないテロリストに資金を供給しているということに、彼らは気づいていないのです、とロシア大統領は強調した。
プーチンによると、欧米のパートナー達は、傭兵たちに、資金を供給することによって同じ過ちを繰り返している。結果、中近東におけるテロの連鎖は止まないということである。
「かつて、欧米のパートナー達は(アフガン戦争で)ソビエトと戦ったイスラム過激派達のスポンサーだった。そのような欧米による過激派への活動が現在のタリバンやアルカイーダを誕生させたのです。」とロシア大統領は述べた。(引用終わり)
そして現在、プーチンが真実を述べていたことが徐々に明らかになりつつある。
ところで、最近以下のニュースを見て日本人の活躍を喜んだ方も多いのではないだろうか。以下。
<油井宇宙飛行士が国際宇宙ステーションから地球へ無事に帰還> 2015年12月12日(土)
「ただいま。体調は大丈夫です。重力を感じます。宇宙も素晴らしいですけど、地球もいいですね。冷たい風が心地いいです。」 (帰還直後の油井さんのコメント)
12月11日(金)、142日間に渡って国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた第44次/45次長期滞在クルー(油井亀美也、セルゲイ・コルネンコ、チェル・リングリン)を乗せたロシアのソユーズ宇宙船(TMA-11M/43S)が、カザフスタン共和国の雪原に無事着陸しました。ソユーズ宇宙船は、午後6時49分、ISSから分離した後、高度140キロ付近で、帰還カプセルが切り離されました。大気圏に突入したソユーズ宇宙船は、最後はパラシュートを開いて地上に降下し、午後10時12分ごろ(日本時間)に着陸しました。この後、油井宇宙飛行士ら3名のクルーは、着陸地からカザフスタン共和国のジェズカズガン空港に向け移動しました。
ここで重要なことは、日本人を国際宇宙ステーションに運んで行ったのがロシアのソユーズ宇宙船であることである。以下の記事を見ても現在ではロシアの方がアメリカより宇宙船技術で上をいっていると考えても間違いないだろう。以下。
<新しいクルーを乗せバイコヌールからISSに向け「ソユーズ」打上げ> 2015年12月15日
http://jp.sputniknews.com/science/20151215/1324365.html#ixzz3uXe8wEZV
宇宙船「ソユーズTMA19M」を乗せた運搬ロケット「ソユーズFG」が、バイコヌール基地の第一発射場から、打上げられた。現地から、リア-ノーヴォスチ通信が伝えた。ロスコスモスのスポークスマンによれば、宇宙船は軌道上へ、ロシアのユーリイ・マレンチェンコ、米国のティモシー・コプラ、英国のティモシー・ピークの3飛行士からなる第46次及び第47次クルーを送り届ける。
宇宙船「ソユーズ」と国際宇宙ステーション(ISS)との接近は「短い」6時間.方式により行われる。新しいクルーは、ISSで7カ月、つまり通常よりひと月長く過ごすが、これは、飛行プログラムの変更によるものだ。ロ米英の飛行士らは、新しい宇宙貨物船「プログレスMS」の受け入れ作業の他、米国の宇宙貨物船Dragon 及び Cygnusも受け入れる事になる。また今回の滞在計画では、ロシアと米国のセグメントの装備補充作業も実施される。(引用終わり)
上記のことにも関係するが、昨年の下記の記事当たりから一部の人が、電子戦の分野でロシアがアメリカより優位に立ったとの指摘をしていたが、現在のシリア情勢を見る限り、事実だと考えてもいいと思われる。以下。
<ロシア戦闘機スホイ24米国のイージス艦「ドナルド・クック」の「鼻をあかす」> 2014.04.20
http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2014_04_20/271416946/
ロシアの戦闘爆撃機スホイ24が、黒海で米国の最も近代的な戦闘システム「イージス」を搭載した駆逐艦「ドナルド・クック」を麻痺させた。ロシア科学アカデミー米国カナダ研究所のパーヴェル・ゾロタリョフ副所長は、ロシアのマスコミおよびブロガーたちが盛んに議論しているこの出来事について見解を表した。
巡航ミサイル「トマホーク」を搭載したイージス艦「ドナルド・クック」が4月10日、黒海の中立水域に入った。その目的は、ウクライナとクリミアに関するロシアの立場に関連した威嚇行為と軍事力の誇示だ。同水域への米軍艦の進入は、軍艦の艦種ならびに滞在期間に関しても、モントルー条約に違反している。 これを受けロシアは、「ドナルド・クック」の周辺を飛行するために非武装のスホイ24を派遣した。専門家たちによると、スホイ24には最新のロシア製電波妨害システムが搭載されている。伝えられているところによると、「イージスシステム」は、遠距離から接近するスホイ24を探知し、戦闘警報を鳴らした。全てが通常通りに行われ、米国のレーダーは飛行コースを計算した。だが突然、画面がフリーズした。「イージスステム」は機能せず、ミサイルは目標指示を受け取ることができない。だがすでにその時、スホイ24は「ドナルド・クック」の上空を通過し、空中戦闘機動を行い、目標に対して仮想のミサイル攻撃を実施した。そして旋回し、再び演習を繰り返した。それは12回に及んだ。「イージスシステム」を復活させ、対空システムに目標指示を与える試みは、全て失敗したようだった。ロシアの政治学者パーヴェル・ゾロタリョフ氏は、米国側からの軍事圧力に対するロシアの反応は極めて穏やかなものだったとの考えを表し、次のように語っている。
「デモンストレーションは、十分にオリジナリティーに溢れたものだった。非武装だが電波妨害装置を搭載した戦闘機が駆逐艦に対して十分な働きを行った。その駆逐艦は最も近代的な対空システムとミサイル防衛システムを搭載したイージス艦だった。だが、この船艇にモバイル配備されたシステムには、重大な欠点がある。それは目標物の追跡機能だ。この機能は船艇が複数あり、調整役がいる場合には上手く作動する。だが今回の場合は駆逐艦1隻だった。そのためスホイ24の電波妨害システムが稼働した際に、駆逐艦に搭載されているイージスシステムの電波探知装置のアルゴリズムが作動しなかった。」
外国のマスコミの報道によると、この出来事があったあと、「ドナルド・クック」はルーマニアへ緊急寄港した。そこでは乗組員27人が退職願を提出した。退職願には、自分の生命を危険にさらしたくないと書かれていたという。これは米国防総省の声明の中でも間接的に確認されている。なお声明では、この行為が「ドナルド・クック」の乗組員の士気を下げたと主張されている。米国が扇動した黒海の出来事によって、今後どんなことが起こる可能性があるのだろうか?ゾロタリョフ氏は、次のように予測している。
「私は、米国がイージスシステムの改良について検討するのではないかと考えている。これは純粋に軍事的なものだ。政治的な面では、米国あるいはロシアが何らかの示威行為をすることは恐らくないだろう。一方で米国にとって今回の出来事は極めて不愉快だ。米国が展開しているミサイル防衛システムには莫大な費用がかかっている。その資金を予算から拠出する必要があることを毎回証明しなくてはならない。同時に、ミサイル防衛システムの地上配備迎撃体の実験は、理想的な条件で行われたものの、効果の低さを露呈した。米国防総省はこれを注意深く隠している。最も近代的な海上配備型『イージスシステム』も今回、その欠点を提示した。」
米国の「ドナルド・クック」をショックに陥れたロシアの戦闘機スホイ24に搭載されているシステムのコードネームは、「ヒビヌィ」。これは、ロシアのコラ半島にある山脈の名称だ。「ヒビヌィ」は、最新の電波妨害システム。最近ブリヤートの試射場で行われた演習で、「ヒビヌィ」の定期テストが実施された。テストは成功したようだ。そのため、近いうちにも限りなく現実に近い条件で、システムの実験が行われることが決まった。(引用終わり)
如何だろうか。いまだにアメリカの軍事技術が世界で一番だと思っている多くの日本人は吃驚するのではないか。おそらく、現時点でロシアのプーチンの方がアメリカより軍事的に優位に立っている。そう見なければ、現在の世界情勢を理解することはできない。
ここで、今秋、見かけた興味深い記事を紹介する。米国のブレンジスキー元大統領補佐官が本当の事を思わず喋ってしまったものである。以下。
「本当の事を言ってしまったブレンジスキー」
「Former US national security adviser Zbigniew Brzezinski’s assertion that Washington should retaliate against Moscow for Russian airstrikes against US assets in Syria is a “stunning admission” of the role America has played in the Syrian crisis, an American scholar in Wisconsin says.」
プレスTV:http://www.presstv.ir/Detail/2015/10/06/432288/US-Syria-assets-
元米国家安全保障顧問ズビグニュー・ブレジンスキーの「ワシントンはシリアにおける米資産に対するロシアの空爆に対してモスクワに報復すべきである」と言う主張は、シリア危機においてアメリカが実行した役割の「驚くべき告白」であると、ウィスコンシン州のアメリカの学者は語る。
イスラム-ユダヤ-キリスト教同盟の創設メンバーであるケビン・バレット博士は、火曜日プレスTVのインタビュでファイナンシャルタイム紙のロシアに関するブレジンスキーの最新の記事についてコメントする中で、語った。
ブレジンスキーはバラク・オバマ大統領に、ロシアがシリアのCIAが訓練した民兵を攻撃し続けるならば、ロシアを、武装解除をするよう助言した。
「シリアにおけるロシアの海軍と空軍の存在は脆弱で、本土からは地理的に孤立している」とブレジンスキーは日曜日に書いた。「彼らが米国の挑発に固執するならば、彼らは武装解除されるべきである」
バレット博士は、これは、米国が事実、アルカイーダ或いはイスラム国(Daesh/ISILテログループ)を同様に資産として使っていたと、ここ米国の上級高等政策顧問からの衝撃の告白であると語った。
シリアのアルカイーダ、ヌスラ戦線が実際は米国の同盟者であると言うことは、ワシントンDCの職員によって通常認められるようなことではないと彼は語った。
モスクワの最良策としてCIAの民兵を攻撃すると明確な決定は、ロシアの軍の無能を反映しており、最悪でありアメリカの政治的無能を強調する危険な欲望の証拠であるとブレジンスキーは書いた。
プレステレビのコメントとして、バレット博士は、その当時においても一部の人たちによって、ソ連に対するアフガンの聖戦において米国と関係があった”CIAの別働隊”と呼ばれていたアルカイーダを公式に糾弾していた、2001年9月11日の攻撃から14年たって、3000人のアメリカ人を殺した責任があるといわれている、おそらく悪魔化した敵グループが今シリアでは同盟者であり、我々はロシアとの戦争を起こし、アルカイーダに対する戦いに対してロシアを罰するために核戦争の危険を冒すべきだということを聞くことはアメリカ人にとって興味あることであると述べた。
誰もがロシアのアルカイーダの攻撃に対して、ロシアへの報復を想像することができる、びっくりするような話であるが、それはまさしくブレジンスキーが言ったことだと、彼は述べた。
そして、ブレジンスキーは良くも悪くも、彼以上に狂った彼の周りのネオコンについて伝える、ワシントンDCではより懸命で分別のある一人であると実際に思われていると「テロとの戦争」の著者バレット博士は述べた。
これを説明しようとするとき、我々はブレジンスキーの背景に注意しなければならない。彼はロシアを非常に嫌う理由を説明する家族的背景をもつポーランドの貴族の出身であり、彼は生涯に掛けてロシアに対抗する積極的政策を押し続けていると、彼は指摘した。
シリアが状況を安定化させ、平和的解決の類の基礎を築くためにアルヌスラやイスラム国のようなテログループに対して政府を強化する目的で、ロシアが、国際法上完全に合法なシリア政府の要請で介入した時、ブレジンスキーの応答はロシアを攻撃すべきであったのは、非常に衝撃的であり恥ずかしいことであると、バレット博士は見ている。(引用終わり)
今から4年前に「アメリカニズムの終焉」~幻想の大国アメリカ~というレポートを書いたことがあったが、プーチンという男が着々とパックスアメリカーナの幕引きに向かって動いている。その意味でしばらく、この男の動きから目が離せない。やはり、世界で最もパワフルな人物ということになるのだろう。